子供のむち打ちは通院慰謝料が認められる?

交通事故で最も多い症状の1つに「むち打ち」が挙げられます。

事故によって大きな衝撃を受けると、体に予期せぬ大きな負担が発生するからです。

そんなむち打ちの症状が、もしも自分の子供に発生した場合、治療するための通院に対して慰謝料がきちんと認められるのか、非常に気になるところですよね。

そこで今回の記事では、子供のむち打ちは通院慰謝料が認められるのかについて、実体験をもとにわかりやすく解説していきます。

「子供はむち打ちにならない」は嘘

整形外科の先生によっては、「子供は柔軟性があるからむち打ちにはならない」と考える場合があるようです。

しかし実際には、交通事故によって強い衝撃がかかれば、体が柔軟な子供であっても大人同様にむち打ちになるケースは高いです。

これは実際に7歳の娘が体験した話になりますが、スイミングスクールの送迎バスの窓から転落し、地面に強く叩きつけられたことによってむち打ちとなりました。

幸い骨折などの大きな怪我は免れましたが、むち打ちの症状が改善しないまま8ヶ月が経過し、症状固定となってしまったんです。

この時にも、担当の先生からは「子供は治りが早い」なんて言われましたが、結果的に症状は改善しないまま今でも残り続けています。

子供のむち打ちで得られる賠償

子供のむち打ちで得られる賠償は、以下の3つです。

・通院慰謝料
・通院付添費&休業損害(親)
・後遺障害慰謝料(症状固定になった場合)

大人の交通事故同様に、子供のむち打ちであっても同等の賠償が受けられます。

また、異なる点としては「通院付添費」の項目です。
こちらについても次で詳細に解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

通院慰謝料

通院慰謝料は、年齢関係なく平等に受け取ることができます。

計算方法は3つあり、「自賠責基準」「任意保険基準」「弁護士基準」この3つのいずれかの方式で算出されます。

ちなみに、自賠責基準だと「実通院日数×2」もしくは通院期間いずれかの少ない方に4,200円をかけます。

任意保険基準だと、通院期間に応じて一定の額がおりますが、保険会社によって計算方式は変わります。

自賠責基準よりは高く出る可能性がありますが、大幅な増額は見込めないケースが多いでしょう。

また、弁護士基準になると、通院日数ではなく通院期間で計算され、過去の裁判事例をもとに3つの計算方式の中では一番高い慰謝料が算出されます。

ちなみに我が家の場合には、事故のケースが稀だったこともあり、保険会社との交渉によって弁護士基準が適用されました。

8ヶ月の通院で得られた通院慰謝料額は、103万円です。

通院付添費&休業損害(親)

通院付添費と休業損害は、通院に付き添う親に対して保険会社から支払われます。

子供が大きい場合には認められませんが、1人で通院できない年齢であれば必要性が認定されるケースが高いです。

我が家が認められた金額は、通院付添費が1日3,300円。
休業損害に関しては、自賠責保険基準適用で1日5,700円でした。

仕事を休んだことで5,700円を上回る損失が発生した場合には、実際の収入を基準に計算する方式が採用される場合もあります。

後遺障害慰謝料(症状固定になった場合)

通院治療で改善が見込めなかった場合、症状固定と診断され、後遺障害等級認定を申請する形になります。

むち打ちは画像での診断が難しくなるため、認定されたとしても第14級を獲得するケースがほとんどです。

この場合も、通院慰謝料と同じように計算方式によって得られる慰謝料額には違いがありますが、40万円または70万円のいずれかが認められます。

ただし、申請すれば必ず認められるというものではなく、あくまで該当した場合のみ慰謝料が得られる点を覚えておいてください。

子供のむち打ちは、持続的な症状を立証するのが困難なため、非該当になるケースが非常に高いです。

まとめ

今回は、子供のむち打ちの通院慰謝料についてご紹介しました。

むち打ちの症状は、年数が経過してから悪化する可能性もあります。
安易に考えず、改善するまでじっくりと通院してくださいね。